フィンランド旅行〜オーロラ編〜
Moi!
フィンランド旅行についてのレポ、服装編、持ち物編に続いて、オーロラ編です。
オーロラ初心者からの視点で、見え方、撮った写真、使用したアプリなど紹介します。
オーロラとは
オーロラは、天体の極域近辺に見られる大気の発光現象である。極光ともいう。以下本項では特に断らないかぎり、地球のオーロラについて述べる。 女神の名に由来するオーロラは古代から古文書や伝承に残されており、日本でも観測されている。近代に入ってからは両極の探検家がその存在を広く知らしめた。
ウィキペディア参照
詳しくは各々調べてるとして、オーロラの見え方について体験談をば。
基礎情報
- 観測日時:2020年1月中旬 22時頃
- 観測場所:ユッラス ホテル近くの湖の上
- カメラ:Google Pixel 3、Pixel 3a
- KP値:最高3.67(オーロラの強度的なもの)
- 天気:雲のある晴れ
オーロラ出現の条件と注意点
出現の条件
- 雲がなく空が晴れていること(星空が見えてること)
- 周囲がなるべく暗いこと
- そこそこ気温が低いこと
- KP値が高いこと※
- 出現場所がかぶってること※
※予想アプリの説明にて
注意点
- オーロラは肉眼では白い雲みたいな状態で出現する
- 突然ダイナミックなオーロラに出逢えることはない
- 雲の上に出るため雪や雨が降っていたり曇っていたらまず見えない
- 周囲が明るいと見えにくい
- 基本的に北に現れるが、どこから来ても対応できるように四方が開けてる場所が良い
- ネットで見かけるようなオーロラに出逢える確率はかなり低い
- ネットで見かけるようなオーロラを肉眼で確認できる確率はかなり低い
- ネットで見かけるようなオーロラを写真におさめることは容易ではない
- 質の良いオーロラが出現する日は予測されていて、だいたい予測通り
オーロラ予測アプリ
慣れるとめちゃくちゃ便利。初日は全く役に立たなかったけれど最終日は拝んだレベル。現地の人も使ってたやつだよ。
アプリ名:Aurora
GPSで今いる場所のオーロラが見られる率、オーロラの強度であるKP値、雲の出現率、今どこでオーロラが見られるかなどが少し先まで分かるアプリ。
アプリの使い方
- VIEWING PROBABILITY:オーロラの見える確率。数値が少しずつ上がって行ったら観測へGO!
- CLOUD COVERAGE TONIGHT:空を覆う雲の出現率。100%となっていて雪が降ってると絶望的だが、空を見上げて星が見えたらok。1.の数値が上がっているなら観測へGO!
- KP:オーロラの強度の移り変わりを表してる。太陽活動による磁気力で決まる数値で、だいたい予測通り。KP-NEXT HOURの数値が上がっていったら観測へGO!3.00を超えて空が晴れていたら見られる確率高し。上がり下がりの時間帯や、向こう1週間くらいのKP値予測が更新されていくので、オーロラ観測の目安となる。
- Aurora Map:オーロラベルトの場所を教えてくれる。GPSで自分がいる場所がオーロラベルトに入っていたら観測へGO!晴れていたら空を見上げよう!白い光っぽいものが現れたら十中八九オーロラなので撮影して確認してみるとよい。
- Best Location:オーロラ観測にベストなロケーションを教えてくれる。そのままである。確率の高い順に表記されてる。自分がいる地域が含まれていたら観測へGO!
オーロラの見え方
雲が出ていたのもあってか出始めはまったく気付かない。少し経つと白く発光した雲のようなものが見え、あっという間にアーチ状に広がっていく。
↓出始め
この時点だと肉眼では何も見えない。雲しか見えない。
周囲もまだ気付いていない。
5分くらい経つとぶわっと白く発光してる雲のようなものがアーチ状に広がった。撮影すると出始めよりも濃い蛍光緑の筋が撮れるようになる。肉眼では、よく言われるような「白い雲がゆらゆら揺れてる」状態だけど、思ったより発光していて、出てきたり消えたりを短いスパンで繰り返していた。(雲のせい?)
20分くらい経つと波打つ緑のカーテンのようなものが写り始める。肉眼だと蛍光緑の濃い部分が白く(やや白緑色に)発光してるくらいにしか確認できない。
カメラと撮影について
※上記までの画像はすべてPixel 3a 夜景モード 手動(シャッタースピード4秒)
一眼レフを持って行くことも考えていたけれど、そこまで凄い写真を撮れる自信はなかったのと、寒さ対策が面倒そうだったため、スマホで済ませた。
Pixelの夜景モードは手動でもそこそこ撮れるが、三脚に立てるとシャッタースピードが自動で1分間くらいになるので、そこそこ綺麗に撮れる。
※以下Pixel 3 夜景モード 三脚(シャッタースピード1分間程度)
オーロラの撮影で注意すべきポイントは「シャッタースピード」「F値」「ISO感度」。
ものによるけど、
このへんを抑えておくと、発色も形(カーテン状)も綺麗に撮れそう。
スマホの場合、F値やISO感度は変えられないため、ダイナミックな写真を撮りたい人は一眼レフやコンデジ、三脚が必須。あと撮影者の腕と運。
詳しくはggってください。
撮影時の注意点
- フラッシュは厳禁!周りの人にも迷惑になる
- バッテリーは寒さに弱いためカメラ本体をなるべく温めておくこと(手袋やウール靴下をかぶせるなど)
- 弱いオーロラだと数分で消えてしまうこともある(常に構えていないと撮り逃す)
- 撮影の練習はしておこう
- 寒い中撮影しているとバッテリーの消費がめちゃくちゃ早いため予備のバッテリー必須(カメラの場合)
- レンズの結露や曇り、それによる故障をを防ぐため、屋外から屋内へ持ち込む場合はカバンに入れて涼しいところで保管したほうがいいらしい
- 屋外は−10℃だと体感−20℃近くなる、そんななか手袋を外してカメラの操作をするかもしれないことを念頭に置いておく
- 無理はしないこと
個人的に思ったこと
長時間粘ったり諦めずに何度もチャレンジしたりすることは大切だけれど、それでも見られないことはある。ほんの僅かなタイミングの違いで明暗が分かれたりする。遭遇できなかった人は根性が足りないというわけではない。なかなか見れなくて見れた人を羨んだりするかもしれないし、その逆もあるかもしれないけれど、オーロラを見たい気持ちはみんな一緒!この場にいる人みんなが見られるといいな〜という気持ちがあるといいかな〜と思う。
ちなみにフィンランドは朝焼けや星空も綺麗だよ。
以上、オーロラ編!
次は、何かな…?
フィンランド旅行〜持ち物編〜
Moi!
オーロラ観測の服装編に続いて持ち物編。必要そうなもの、不要だったものなどを挙げときます。
必要そうなもの
- 冬服一式(詳細は服装編より)
- 貼るカイロ、貼らないカイロ(詳細は服装編より)
- マスク
- 歯磨きセット
- シャンプー&トリートメント
- ボディソープ、洗顔、化粧落とし
- 基礎化粧品
- 綿棒
- コットン
- かみそり(電動)
フィンランドのホテルは基本アメニティーがついていないため、入浴セットや歯磨きセットは必須。また現地は乾燥しているためかみそりは電動タイプがおすすめ。1週間ほど滞在するのであれば綿棒がほしくなると思う。
- 水筒
- ティーパックのお茶やココア
- ペットボトルのお茶や水
フィンランドは物価が高く、また日本ほど自販機が無いため、飲み物はなるべく持参が良いかも。水道水は日本と同じでそのまま飲める。心配ならペットボトルを持参すると良い。ポットでお湯を沸かしてココアなどを作り保温機能付きの水筒に入れれば、オーロラ観測時に体を温めることもできる。ただし、ポットはホテルの部屋によっては付いていない場合もあるため、要確認。
また、フィンエアーのエコノミークラスはドリンクフリーだったりするので、水筒があると何度も行き来せずに済む。
- カップ麺
フィンランドの夕飯は高くて不味いと言われているため、夕飯がフリーの時は持参のカップ麺+スーパーのサラダや弁当で済ませた。レンジやキッチンがあるホテルだったので温めなど出来たけど、普通のホテルはあってポットくらい、またポットすらないホテルもあるので注意。
- スリッパ
フィンランドのホテルはスリッパもついていないところが多い。常にスノーブーツだと疲れるので、ホテルルームや飛行機の中では履き替えると楽チン。
- モバイルWi-Fi
フィンランドはWi-Fiの普及が強く、ホテルや施設、バスの中ですら繋がっていることが多いため、無くても大丈夫。ただ、2人でバラバラな行動をする時や、外出時にグーグルマップなどを使う時に必要になる。
- 折畳みの小さなイス
オーロラ観測の時にあるとめちゃくちゃ便利。今回忘れていったのでずっと立ちっぱなしでしんどかった。
- 保湿クリーム
- ハンドクリーム、リップクリーム
乾燥と冷気で肌がピリピリするため、ワセリン系がおすすめ。唇にも忘れずに。
- エコバッグ
フィンランドはエコ思考が高く、ショッピングバッグは有料。買えはするけど知らずにスーパーなどへ行くと大変なことになるので持って行くのが吉。
- 圧縮袋
お土産を詰めるスペース確保のため、服は圧縮する。手で空気が抜けるタイプが良い。
- ネックピロー
ラップランドまで10時間ちょっとなので無くても平気な人は平気かもしれない。
- 酔い止め
バス移動が多い場合、山道や雪道を時速100kmくらいで駆け抜けるため、少しでも心配な人は常備必須。
- 水着
フィンランドのホテルには必ずサウナとプールがあるため、サウナ→プールを楽しむ予定の方は必須。なおサウナでは裸です。
- 機内持ち込み用キャリーケース
イグルーや寝台列車など広さに制限がある場所での宿泊時に、一泊分だけ分けて持ち運びできるので便利。帰りはお土産もそこそこ入る。
- 耐える心
- 諦めない心
- 見られなくてもいいやと諦められる心
寒さや眠気に耐えること、タイミングが悪く自分だけオーロラを逃しても必要以上に落ち込まないこと、出来る限り観測を続けること、最終的に見ることが叶わなくてもフィンランドは魅力的な国なので他の楽しみを見つけて満足する心、が大切!
不要だったもの
- 2足目の靴
スノーブーツの他に普段用にもう一足必要と言われたけど、結局スノーブーツを履きっぱなしだった。着脱が難しかったり見た目がゴツ過ぎたりする場合以外はずっとスノーブーツでも良いのでは。ちなみに私が2足目を履いたのは初日のみ。
- 大量の粉ココアやティーパックのお茶
必要ではあったけど、飲んでも1日1、2杯とかだったので、そんなにいらない。水道水飲めるし。
- ユーロ紙幣
フィンランドはチップ制ではなく、またキャッシュレスが進んでいるため、クレカがあれば紙幣は不要。一部有料トイレや協会の寄附などではコインが必要だが、飲食店やホテルのトイレは無料なので、ほぼ使うことはない。両替するなら最低値でいいと思う。
まとめ
勧められたから持って行ったものが意外と役に立たなかったりしたので、スケジュールとにらめっこしながら準備すると良い。
以上、持ち物編!
次回、オーロラ編?
フィンランド旅行 〜服装編〜
Moi!
ちょっとした思いつきとタイミングにより、人生初のフィンランド旅行・オーロラ観測をすることとなった2020年。準備から当日まで色々と大変なこともあったため、素人目線の実体験をここに記録する。
基礎情報
- 渡欧:2020年1月中旬
- 滞在地:ルオスト、ユッラス
- 観測場所:ホテル近くの湖の上
- 暖冬(寒くて-12℃くらい)
- スノーウェアの貸し出し無し
- 平熱36.5℃くらいの日本人
- 初心者
フィンランドのオーロラが見える地域、いわゆるラップランドはアイスランドやカナダに比べると暖かく、また昨今は暖冬によりあまり寒くならないとネットや旅行会社からの話で知る。
情報はもっぱらネットから。
準備期間中は実際に行かれたかたのブログを漁り、服装はほぼユニクロで揃うと分かる。
12月よりショッピングスタート。
ウインタースポーツをしないため持ち合わせでなんとかなるものがほとんど無く、そのほとんどを新品で買い揃えた。
服装
上半身
ユニクロは週末になるとセールをするので注意しておくと良い。特にダウンコートは年末になると大幅な値下げをし、年始には超極暖シリーズがセールをしていた。ヒートテックなどは高価な上に宿泊分必要となるため、なるべく安く済ませたいかたは年末年始セールを狙うと良いと思う。
日中の暖かさはこれでじゅうぶん。3~5は着脱できるため室内やバスの中では調整した。
下半身
日中はこれでok。ただしオーロラ観測をする夜中だとかなり冷えるためレギンスを追加するとなお良い。私達はカイロでカバー。
足元
日中はヒートテック靴下1枚でも平気。外に長く出ているなら2枚履いておくことをおすすめする。軽い気持ちで買ったフットウォーマーはオーロラ観測時に大変役立った。スノーブーツは念のため防水スプレーを振り掛けて着用。ちゃんとしたスノーブーツなのでさすがに水が滲みたりはしなかった。2万弱したけど買って良かった。
手元
ユニクロのヒートテックグローブはタッチパネルが触れるのでスマホをいじるとき便利だった。ただし保護フィルムがガラス系だと反応しないので注意。ちなみに素手は10分も保たない。
頭・首元
無印の耳あてはコンパクトでおしゃれで買ってよかったシリーズ。帽子と耳あてはあるとないとでは全然違った。意外と耳は早めに死ぬ。ユニクロのネックウォーマーは息がかかって凍るため、もっと密着度の高いものの方が良いかも。あと髪の毛は帽子の中にしまったほうがいい。髪は凍る。
ホッカイロ
正直これが無いと死んでた。使用した箇所や種類などを載せておく。
- つま先の下、つま先の上、足の裏
これらを時と場合と寒さで使い分けて乗り切った。末端から冷えるし足元は常に着氷しているので貼りまくりが丁度いい。室内では熱いけど外出したら丁度良くなる。ちなみに靴用は剥がれやすくて靴の中でクチャッてなってた。 ブーツのサイズがぴったりだとキツキツになってしまうので要注意。
- 膝、太もも
守ってくれる布が少ない部分は冷えやすい。私達はコートが膝丈くらいだったので膝と太ももの冷えが早かった。脛や足首はフットウォーマーとブーツに守られていたため無事だった。両膝両太ももで1人1日4枚使った。
- 尻、背中
さすがに使わないだろ(笑)って笑っていたけど、大活躍だった大判。私は尻が冷えて冷えて仕方なかったので尻の上あたりにドーン!すんごく暖かい。背中に貼るのも良い。熱量が格上。
- 肩、腰
腰痛持ちだからと持っていったら予想以上に重宝した血流改善シリーズ。血流を改善してくれているかは不明だけど肩と腰は後半本当に凝るから、これじゃなくてもなるべく大きなカイロを貼っておくと良い。
- 手元
スマホやカメラの動作確認をするために手袋を外すと秒で冷たくなって痛くなるけど、ミニサイズの貼らないカイロを手袋に仕込んでおけばいくらか緩和する。ミニサイズだとポケットや袖の中など気になるところに仕込めるし、ファットバイクに乗ったときも重宝するので箱ごとがマスト。なお外に出すと秒で冷めるので衣類の中に仕込むこと。
まとめ
日中も余裕で寒いため手袋や耳あては常時していたほうがいいと感じた。カイロは夜のオーロラ観測やウインタースポーツなどで長時間外に出てるときに使用。室内はめちゃくちゃ暖かいので着脱できる服装が良い。オーロラ観測するときの環境にもよるが、外で寒空の中ひたすら待つのであれば着込むこととカイロをもったいぶらずに仕込みまくることをおすすめする。室内ではめちゃくちゃ暑いけど、外に10分いればすぐに冷えるから躊躇せずカイロを貼ること。ただし汗は天敵なので準備したらすぐに出発した方が良い。
以上、服装編!
次回、持ち物編かな?